【お気持ち表明】人々に夢を与えるコンテンツが人々の夢を奪うようなことは決してしてはいけないということ

しばろうです。PJCS本戦に関するお気持ち表明になります。

 

ポケモンの世界大会には夢と希望が詰まっています。

たった一度でも出場できるだけで、その後の人生の価値観が大きく変わります。実績(プライド・話題)も一生ものの経験(国際交流)も一生ものの友人関係(人脈)も手に入れることができるのです。

つまり、たった一回の成功体験がすべてを変えるのです。今後勝ち続けられる必要もないし、一発屋だっていいんです。

そんなチャンスが今年は日本中の人々に与えられていたはずなのに、こんな結果になってしまったことをとても悲しく思います。人々に夢や希望を与えるエンタメ企業がそのようであっては私は絶対にいけないと思います。

 

今年は日本国内初となる横浜で世界大会が開催されるということもあって、日本中のVGCプレイヤーが世界大会出場を目指して、血のにじむような努力してきました。

中には、この一年間、数か月を費やして取り組んでいる方もおおくいらっしゃいました。家族との時間を削り、学業にも仕事にも追われ、その中でも全力を尽くすそんなプレイヤーが数えきれないくらいいました。

ポケモンに人生をかけて夢を追い求めて取り組んでいる人もいるのです。

今大会は、そんな方たちの努力・夢を不意にするようなものでした。

運営側は、プレイヤーがどういう表情でどういう思いをもって、どれだけ人生をかけて取り組んできたのか想像しながら大会を運営したのでしょうか?多少のトラブルならまだしも、今大会のような最低限の責任も果たせない様にはがっかりしました。

ポケモンというブランドを背負って、全国大会、世界大会という大きなタイトルを運営する以上、誰かの人生がかかっているという意識と責任をもっていただきたいです。

 

TLではマスターカテゴリーの方を労う声が多く見られました。

ですが、ジュニアとシニアプレイヤーの存在も忘れてはいけません。彼らもまた、子供時代の一年間という非常に貴重な時間を費やしてプレイしているのです。彼らにとって世界大会の経験は、これからの人生の核にもなり得る一生ものの思い出となるはずです。

運営側はマスターカテゴリーの方やジュニア・シニアの方の保護者の方の意見をまずは最優先で聞いていくべきだと思いますが、大人の都合に巻き込まれて、貴重な時間を不意にし、夢を絶たれた子供たちに対して責任が取れるのでしょうか。

 

今大会に関して運営側に求められるのは、謝罪よりもきちんとした説明と救済であると思います。そもそもなぜこのような事態が起こってしまったのか原因を追究し、私たちの納得の行くように説明するべきだと思うのです。

そのためにも、運営側は私たちプレイヤーに対しての理解度や全国大会や世界大会の存在意義などについても示しておく必要があるのではないかと私は思います。

 

今大会における運営側の対応の悪さという話以前に、運営側のユーザとのコミュニケーションを重要視しようしない姿勢には疑問を抱いていました。ユーザとの適切なコミュニケーションが取れないというのは、サービスを提供する側として如何なものかとも思いますし、信頼性やブランドイメージを悪くするのではないかと思います。もっとも、今大会においては類を見ないほどのものでした。運営側としては、多くの問い合わせ、不具合などのトラブルで現場はパニックでそれどころではなかったのかもしれません。

ですが、横浜の世界大会をかけた一世一代の戦いのさなかトラブルに見舞われた選手に対して、当日中に何の連絡も行わなかったというのは見逃していいものではないと思います。

顧客との信頼関係維持のためにも、たとえVGCのような影響力の小さいコミュニティであったとしてもコミュニケーションの重要性を蔑ろにしないでいただきたいです。

 

また、ポケモンというコンテンツ全体から見た収益性やブランド価値からしたら公式大会の重要性は高くないのかもしれません。利益拡大を追求するため、優秀な人材は企画や経営などの別のポストに流れてしまうのではないでしょうか。その結果、ユーザー側に寄り添った大会運営を行える人材が減り、大会運営にかけるコストも減らして質が低下するといったことが起こってしまったのではと個人的には考えています。品質を安定的に保つのであれば、広くとも浅くともお金を徴収するビジネスモデルにしてもよいのではないかと思います。

 

一方で、今回のオンライン予選で450人が本戦に出場できるという仕組みは、新しい層・より幅広い層への機会創出などを意識したものであると感じられました。ベテラントレーナーの方々によっていつもと同じ上位層になってしまうことを懸念したというのもあるのかもしれません。実力に限らず、総合的な運が良ければ世界大会に出場できるチャンスがあるという点、世界大会が横浜で開催されるという点で、いつもは予選に挑戦しない様々な方の参加率の上昇が見込めたはずです。この予選を通して、選び抜かれる64人の代表は、古参からのベテランプレイヤーと若手(新規)プレイヤーの人がバランスよく勝ち進むのではないかと思っていました。

結果としては、もはや世界大会をかけた戦いとは程遠い不具合の多発した大会、勝ち進むべき人の不当なランキング除外、2ROMによる規約違反などとても公平性にかけるものとなってしまっていました。

自分が一番ショックを受けたのはこの部分でした。

 

最後に当事者でない私たち一般プレイヤーができることを考えてみたいと思います。

それはとにかく、運営に状況改善の問い合わせを送ろうということです。

https://t.co/fEkNGIlWIR

こちらから問い合わせが可能です。

TLでは、当事者以外は静観すべきとする意見も散見されます。

しかし、私たちにはVGCを観客として「見て、支える」という明確な役割があります。

競技というものは、スポーツと同様に、観客ありきのものであると考えています。

当事者にとどまらず観戦者としての我々も声をあげるべきです。

観戦者としても、ペンギンさんを筆頭とするベテランプレーヤーによるプロ同士の戦いが見れないというのは非常に残念なことなのです。Umbraを始め、知名度の高い方が出場することによってより盛り上がると思うのです。「おっ、○○選手だ」のように推しプレイヤーがいてくれることは、観客の離脱率を下げてくれるとも思います。

それに加えて、新規の精鋭プレイヤーが新しい風を吹かせてくれることにも期待しているのです。

いずれにしても、観客である我々にも物申す権利は十二分にあるのです。

 

この2日間のツイッターの流れを見ていて、私は悲しいという気持ちでした。しかし、予選落ちした身として死人に口無しという気持ちも持ち合わせていました。ですが、キヌガワさんの動画、アルカナさん、シャンディさんのツイートを見て悲しい気持ちが怒りに変わりました。皆さんの心にあるポケモンというコンテンツが大好きという気持ちはブレないとは思いますが、こういった公式大会などを主催する運営サイドに対する信頼感は今回の一件で落ちてしまったと思います。自分としてもとても残念です。

 

本戦に出場された方々、本当にお疲れ様でした。心より敬意を表すとともに、救済がかかることを願っています。

ポケモン公式と運営側の状況が改善されますように。

以上の文は要約した後、問い合わせに送ります。